「電光超人グリッドマン」Blu-ray BOX発売記念イベント「電光超人グリッドマン スペシャルイベント〜時空を超えた最終回〜」のレポートが到着!

 2018年1月8日(月・祝)、ポニーキャニオン1Fイベントスペースにて「電光超人グリッドマン スペシャルイベント〜時空を超えた最終回〜」が行われた。1994年の1月8日、最終回「さらばグリッドマン」が放送され、24年の時を経たこの日に、最終回を上映するという粋なイベントだ。

『電光超人グリッドマン』翔直人役の小尾昌也氏、特撮作品『電光超人グリッドマン』監督の村石宏實氏、新作TVアニメーション『SSSS.GRIDMAN』監督の雨宮哲氏が登壇し、イベントがスタート。まずは3人からそれぞれ挨拶があった。
小尾氏「あけましておめでとうございます! コミコンのときよりも時間が長いので、もっとディープなお話ができればと思っています」
村石監督「『グリッドマン』のイベントもサンシャイン、幕張、そして今日と3回目になりますが、皆さんと楽しい時間を共有したいと思っています」
雨宮監督「今年はよろしくお願いします! 今日は風邪を引いてしまっていますが、今のうちに風邪を引いておいて、これからがんばります」

この日のために38話まで予習してきたという小尾氏は「今日、自前の服なんですが、最終回の衣装に寄せてきました!」とコメント。雨宮監督は最終回の記憶として、「再放送で、夏休みの午前中にやっていた記憶がある。でも最終回だけ夏休みが終わって新学期が始まったころに放送になり……友達に録画をしてもらってビデオで観ました」と話した。村石監督は「私も若かった。この『グリッドマン』で集まったスタッフが核となって、そのあとの平成ウルトラシリーズを生み出していった。そういう意味で、とても意義の深い作品だったと思います」と語り、「今日も当時のスタッフが来ている」と村石監督が振ると、客席後方に観覧しに来ていた当時のスタッフが手を振る場面もあった。

そして、いよいよ最終回の上映……の前に、我らがヒーロー! グリッドマンがステージに登場し、客席からは大きな歓声が上がった。グリッドマンが小尾氏と並んでポーズを決めると、ひときわ大きな歓声と拍手が贈られた。グリッドマンは、このあと最終回にてカーンデジファーと戦わなくてはいけないため、一旦退場となり、最終回を観ながらの生コメンタリーがスタート。

まずはOPの映像を観ながら、村石監督が「当時としてはCGでタイトルを撮るなんて画期的。オープニングのタイトルが出るところの表現は平成ウルトラシリーズへと受け継がれていった」というエピソードや、「OPの映像の中に、小さなグリッドマンがいる」という話が語られた。

本編が始まり直人が登場すると、Gジャンを着ており、それを観た客は小尾氏が寄せてきたという服装を確認し、改めて拍手を贈った。さらに村石監督は「ジャンク部屋(秘密基地、一平の家の地下)で撮影する日は特撮班が休みだったので、当時、特撮班のスタッフたちは喜んでいた」というエピソードを話し、変身シーンでは、小尾氏が「当時、ブルーバックを理解していなくて、変身シーンは何を撮っているのかわからず、言われたままのポーズを取っていた」とコメントし、客席からは笑いがこぼれた。

また子どもたちと避難する大人の役で、村石監督が登場していたシーンでは、村石監督が「これが25年前の私です。私だけでなく、石井監督なども祈祷師として主演していたので私もでないと…ということで出演しました」と話した。さらに井上ゆかのお兄さん(ハチマキをしている青年)が登場するシーンでは、彼のセリフや演技がすべてアドリブだったというエピソードも語られ、その後、彼が登場するシーンでは客席から笑いが起きていた。ジャンク部屋のコンピュータ「ジャンク」がショートするシーンでは、村石監督は「最終回なので、焦げてもいい。壊れてもいいと思って、ここぞとばかりにやりました」と笑顔で語った。最後の夕日のシーンになると、小尾氏が「当時、撮影のときに監督から、(夕日が落ちてしまうと撮影できないので)絶対に失敗するなと言われて、緊張しながら演じていました」とコメントし、村石監督は「最後のところ、“おわり”じゃなくて“つづく”にしておけばよかった」と語り、最終回上映生コメンタリーが終了。

3人はそれぞれ観終わった感想をこう語った。
小尾氏「カーンデジファーの剣がカッコイイ! 商品化しないかな」
雨宮監督「“友達を持つことが武器になる”というところが好き。アニメ版でもそういうところを起点にしていきたい」
村石監督「CGを使い始めた初期で、時間も予算もないなかで、みんなが精一杯やってくれていた。小尾くんはじめキャストたちも息のぴったりあった素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて。今観ても素晴らしいな」
MCから撮影当時のエピソードを訊かれた小尾氏は、「変身すると出番がないのでドラマシーンは頑張りました! それから当時撮影で使っていた自転車をもらってまだ使っているんです。あれは絶対捨てられませんね」とコメント。
ここで、カーンデジファーとの戦いを終えたグリッドマンが再びステージに登場すると、大きな拍手で迎えられた。4人が同じ決めポーズを取り、観客による記念撮影が行われると、皆、思い出に残すべくたくさんのシャッターを切っていた。
ここで、アニメーション『SSSS.GRIDMAN』の情報ということで、雨宮監督から2018年アニメバージョンの「アクセプター」の設定画が公開された。雨宮監督は「ぜひ商品化をお願いします!」とひと言。

イベントも終盤となり、3人からそれぞれ締めのコメントがあった。
小尾氏「もう終わりなの? あと2時間くらい喋ってもよかったですね(笑)。知っている人もいると思いますが、餃子屋もやっています。またお会いできる日を楽しみにしています」
雨宮監督「昨年からアニメーションの作業をしていて、体調を崩したりもしていますが、体調を崩して休んでいても『電光超人グリッドマン』のBlu-rayを観ていたりします。まだ放送は先になりますが、これからもがんばっていきますのでよろしくお願いします! それから日本アニメ(ーター)見本市で作ったアニメーション『電光超人グリッドマン boys invent great hero』も『龍の歯医者』というBlu-rayに収録されて発売しているので、よろしくお願いします!」
村石監督「みんなと楽しさを共有できたかな? 25年前に作った『グリッドマン』という作品が、今年アニメ化されるということで非常に楽しみにしています。このイベントを通じて、雨宮監督のグリッドマン“愛”を感じましたので、きっと素晴らしい新生グリッドマンを作ってくれると思いますので、期待しています!」

3人が退場したあとは、グリッドマンのソロ撮影会、グリーティングも行われ、ファンにとって至福の時間となった。

期待が高まる新作アニメ『SSSS.GRIDMAN』! 今年の秋を楽しみに、その動向をぜひチェックしてほしい。

■「電光超人グリッドマン」BD情報■
祝アニメ化!「電光超人グリッドマン」が待望のBlu-rayで発売!
コンピューター・ワールドでの激闘が美麗映像で蘇る!
キミもアクセスフラッシュ!

廃品を使って自分のパソコン<ジャンク>の立ち上げを試みる翔直人、井上ゆか、馬場一平の仲良し3人組と、同級生で孤独な秀才・藤堂武史。
ある日、彼らが住む街・桜が丘の電話回線に、異次元宇宙から脱走してきた奇怪な力を持つ魔王カーンデジファーが侵入。武史の歪んだ性格に目をつけたカーンデジファーは、武史のパソコン内に居座り、武史を操ってコンピューター・ワールドを支配する事で現実世界を征服する作戦を始動させた。
そんな中、直人たちの<ジャンク>に、カーンデジファーを追って異次元からやって来た実体を持たないエネルギー状の生命体・ハイパーエージェントが出現する。ハイパーエージェントは一平がCGで作ったヒーロー・グリッドマンの姿と名前をもらい、直人と合体。コンピューター世界でカーンデジファーの放つ怪獣達との戦いに挑む。円谷プロ創立30周年記念作品、初のBlu-ray化!

全39話収録

■品番:PCXP.60072 ■発売日:17年12月20日 ■価格:32,900円(本体)+税
■本編枚数:7枚組 ■収録分数:本編946分+特典映像102分

【特典】
映像特典:ノンクレジットOP/ED
封入特典:特製リーフレット

【出演】
翔 直人:小尾昌也
井上ゆか:服部ジュン
馬場一平:須藤丈士
藤堂武史:菅原 剛

【声の出演】
グリッドマン:緑川光
魔王カーンデジファー:佐藤正治
ジャンク:嶋方淳子
ナレーター:真地勇志

■発売元:ポニーキャニオン TBS

<リンク>
TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」公式サイト
SSSS.GRIDMAN公式アカウント | Twitter
SSSS.GRIDMANさん(@ssss.gridman) • Instagram

(C)円谷プロ