TVアニメ『バスカッシュ!』のOP『僕が僕のまま』を歌う『THE SPIN』にインタビュー!

現在MBS・TBS系で放送されてるアニメ『バスカッシュ!』。そのオープニングテーマ『僕が僕のまま』を歌うのは本作がデビュー曲となる『THE SPIN』。THE SPINはボーカルのMARU、ギターの深、涼、ドラムのHIROSHIの4人からなるバンドで、パワフルかつ瑞々しいヴォーカル、疾走感溢れるソリッドなバンド・サウンドが特徴的。

今回バンド結成の経緯から今後の目標まで、コメントを頂いたのでご紹介しよう!

――まず、THE SPIN結成の経緯から聞かせて下さい。2005年にMARUさんが加入して現在の形になったとの事ですが、それ以前からTHE SPIN自体は存在していたわけですよね?
深:そうですね。すごく簡単に説明すると、最初は俺とギターの涼2人で、「新しいバンドで自由に、新しい事をやろう」ということで、The Spinを結成したんです。その後にHIROSHIが加入して……。
HIROSHI:一回脱退しているんですけどね(苦笑)。
深:今はまた戻ってきてくれました(笑)。

――MARUさんがTHE SPINと出会ったきっかけは?
MARU:元々は別のバンドで活動していたんですけど、その時に声をかけて貰ったのがきっかけですね。最初はサポートみたいな感じで歌ったんです。
深:俺がTHE SPINとして描いていた歌が歌えるボーカリストとなかなか巡り合えなかったんですけど、彼女の声はそのイメージとピッタリで。一度、ライブで歌って貰ったんです。

――当時のTHE SPINの印象って、いかがでしたか?
MARU:正直……怖い感じ?(一同笑)

――(笑)。そんな印象を持ったTHE SPINに、正式加入することになった経緯は?
MARU:怖かったと言っておいてなんですけど、私からお願いしたんですよ(笑)。THE SPINのサポートとして歌った時の感触もすごく新鮮に感じられて良かったし、何より、THE SPINの音楽性に惚れてしまって。メンバーとは年齢がすごく離れているのに、不思議と会話も噛み合うし。THE SPINのフロントで歌ってみたいって、思ったんです。

――深さんはバンド結成当時、どのような青写真を描いていましたか?
深:基本的には何でもアリなバンドで、余計な垣根は作らないこと。そして、とにかくカッコいい音楽をやる。それがTHE SPINの基本姿勢ですね。

――メンバー内で共通言語となるような音楽性とかはありますか? たとえば、ロックロール・スピリットであったり、パンク・スピリットであったり。
HIROSHI:そういうものはないですね。
深:うん、ないと思うな(苦笑)。そもそもこのバンド自体、それぞれキャリアのあるメンバーが集まって作った〈思いっきり自由なことをするバンド〉なので、音楽的な方向性を決めてしまうようなことは極力しないでおこうと思っていて。俺が考えるバンドのオリジナリティーって、これまで自分たちが聴いてきた音楽を蓄積して、それを自分というフィルターを通して発信することだと思っているんです。だから、メンバーそれぞれが持っているやりたいことを、THE SPINとして鳴らす。それが自然とオリジナルなバンドの音になると思っているし、それしかやりようがないんじゃないかな? 
MARU:そのおかげもあって、私たちと対バンするバンドがいなんですよ(笑)。私たちって、すごくポップでキャッチーなこともするし、重かったり激しかったり、複雑なこともするし。ひとつのことに捉われないので。
HIROSHI:だから、イイ意味でどこにも所属できない感じではあるような気がします。
深:でもその感じは嫌いじゃないし、むしろ簡単に馴れ合ってしまうような存在にはなりたくないんです。俺は誰からなんと言われようが、「歌謡曲が大好きだ!」と言い続けてきた人間なんで(笑)。そういうバンドなんですよ。

――メジャー・デビュー・シングルとなる「僕が僕のまま」はそのタイトルの通り、オリジナルな個性を尊重し、貫くことが力強く歌われていますよね。しかも、すごくキャッチーなメロディに対して演奏はものすごくテクニカルで。まさに、THE SPINらしい楽曲だと感じました。
MARU:ありがとうございます。歌詞は、私たちが普段思っていることと、主題歌を担当させて頂いたテレビアニメ『バスカッシュ!』のテーマと、両方に共通するテーマを歌おうと思って書いたんです。
深:河森さん(『バスカッシュ!』プロジェクト・ディレクター)とお話した時、「『バスカッシュ!』の主人公たちもそれぞれが個人の主張や行動原理みたいなものを持っているので、簡単には馴れ合うことはしない」と仰っていたんですが、それこそリアルだと感じたし、俺達の姿勢と同じだと思って。そのメッセージは、この楽曲にかなり反映されていますね。最近の曲って、聴き手を無理矢理平均化してしまうような、当たり障りのない共感を歌う曲がすごく多いと感じていて。それに対してちょっと疑問を感じていたんですよ。
MARU:自分の夢を実現させることって、普遍的なテーマでありながら、人それぞれ違うのが当り前じゃないですか。そういう部分をこの歌から感じてもらって、何かの糧にしてもらえたら嬉しいです。

――カップリングの「Lucky Lip Gloss」では、一転して捻くれたポップセンスが全開のエレクトロ・ロック・ナンバーで、こちらも衝撃的な楽曲です。
深:この2曲の振り幅はなかなか珍しいかもしれませんが、どっちも完璧にTHE SPINなんですよ。
HIROSHI:演奏していても聴いていても、本当に楽しい2曲です。

――最後にTHE SPINとしての目標を、リーダーの深さんから聞かせて下さい。
深:目標は紅白歌合戦出場か、日本レコード大賞です(笑)。いや、これはマジですよ!
MARU:マジです!
HIROSHI:マジですね(笑)。


キービジュアルTHE SPIN Debut Single『僕が僕のまま』

M1.「僕が僕のまま」
   作詞:MARU 作曲:深 編曲:深/THE SPIN
M2.「Lucky Lip Gloss」
   作詞:MARU 作曲:深 編曲:深/THE SPIN
M3.「僕が僕のまま-Inst.-」 

品番:PCCA-70254/価格:1,050円(税込)

僕が僕のまま
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