TVアニメーション『陰陽廻天 Re:バース』第9話のあらすじ・場面カット到着!物語の展開を語るスタッフインタビューも!

オリジナルTVアニメーション『陰陽廻天 Re:バース』。本作は熱血ヤンキー高校生・タケルが、不慮の事故をきっかけに転移した「電祇平安京(でんじへいあんきょう)」で出会ったヒロイン・ツキミヤの命を救うべく、「電祇平安京」を襲う脅威に対してタイムリープを繰り返し何度も立ち向かっていく物語。

第9話「本気で殴り合え!タケルVS晴明、魂のタイマン!!」あらすじ
四神の塔を次々に落としたタケルは、最後に残された玄武塔で晴明と対峙する。ツキミヤとの約束を果たすため決死の覚悟で挑むタケルに対し、晴明は自らの力を分けた十二体の式神「十二天将」を再び自身に取り込み、最高峰の力で迎え撃つ。その頃、意識を取り戻したユラは、イルカ・カジキとともに陰陽寮に隠された部屋を見つける。そこには、世界蟲毒に関するさらなる情報が眠っていた――。


スタッフオフィシャルインタビュー

【原案・監督】髙橋秀弥
【プロデューサー】森 彬俊
【クリエイティブプロデューサー】河北壮平

――ヤンキー高校生・業平猛が、テクノロジーが高度に発達した〈電祇平安京〉に転移するところからはじまる『陰陽廻天 Re:バース』。小説家の佐藤悪糖さんがプロット原案、柴田勝家さんが世界観設定考証を担当したオリジナルアニメを、フジテレビさんと講談社さんが共同制作することになったきっかけは何だったのでしょう?

森 とにかくおもしろいオリジナルアニメをつくりたい、と思ったんです。ストーリーテリングのプロである講談社の文芸部門と、「ノイタミナ」や「+Ultra」といった枠を通じて、多くのアニメをプロデュースしてきた我々フジテレビが手を組めば、原作ありきのアニメが多く生み出されている今の流れにも対抗できる魅力のある作品を生み出せるのではないか、と。そこにデイヴィッドプロダクションを加えて、髙橋監督にご参加いただいたのも、「おもしろい」を一緒に追及していけるという信頼があったからこそです。

河北 出版社の文芸部門が法人著作のような形で自らアニメの原作者(原作社)となるケースは、おそらく日本初だと思います。日本が世界に誇る最強のコンテンツであるアニメーションを、各方面のプロフェッショナルを結集させてゼロからつくりあげたい。誰もがあっと驚き、夢中になれるオリジナルアニメをつくりたい、というのがプロジェクトのスタートでした。

髙橋 最初にお話をいただいたとき、「陰陽師」というモチーフだけは決まっていましたよね。

森 「陰陽師」はもはや定番ともいえるジャンルで、いろんな作品で描きつくされているのかもしれない。でも、だからこそ海外の方にもすんなり受け入れてもらえる、強度の高いIP(Intellectual Property=知的財産)ともいえます。そこに真正面から向き合って、どんな新しい物語が生み出せるのかを、挑戦してみたいと思いました。

髙橋 柴田さんから「世界蟲毒」――アニメの7話で明かされる世界観の根幹となる設定を提案されたとき、ぐっと心をつかまれましたね。森さんのおっしゃるとおり、夢枕獏先生の『陰陽師』を筆頭に陰陽師も安倍晴明も語りつくされているなか、人々を争わせることによって世界を成長させる「世界蟲毒」というシステムには、見たことも聞いたこともない新しさがありました。

河北 企画当初から「どんでん返し」はキーワードでした。「世界蟲毒」はそれを成り立たせる強力なアイディアでした。僕は他の媒体よりも小説が優れているのは、ストーリーや設定の精緻さや、伏線の張り方といった部分だと感じるんです。ハヤカワSFコンテストの出身だけあって、柴田勝家さんはSFジャンルに詳しく、民俗学にも精通している。企画段階から加わっていただくことで、世界観の奥行きが生まれるのではないかとお声がけしたのですが、大正解でした。さらに、ストーリーとキャラクターメイキングに特徴のある佐藤悪糖さんにご参加いただくことで、設定を最大限に生かし、次々に「リバース」する物語づくりができました。

――転移先の異世界で、猛は〈怨人(おに)〉と呼ばれる存在と戦いますが、憧れの女性・ツキミヤを守れないまま倒れ、タイムリープを繰り返す。それが実は「世界蟲毒」という儀式の一環だったと判明するまでの流れは、誰も予想できなかったと思います。

髙橋 まさかこんな「どんでん返し」を発明してくださるなんて、と柴田さんからお話を聞いたときは興奮しました。世界蟲毒という設定を「ネタばらし」に使うためにはいったいどういう展開が考えられるのか、悪糖さんに原案のプロットを考えていただき、その尖ったキャラクター性を含めて物語をアニメーションに落とし込むにはどうしたらいいのか、脚本の森ハヤシさんと大変な苦労を重ねました……。いやあ、揉めなかったのが不思議なくらい、重層的な作業を行いましたね。

森 全員が「こういう要素を加えたいです!」って無邪気に提案して、かなりの無茶ぶりを繰り返していたのにね(笑)。

河北 世界観設定をもとに、文芸担当として佐藤悪糖さんにストーリーを広げていただいたのですが、これ……果たしてまとまるんだろうか、という不安は常にありました。ですから、監督のお人柄と森ハヤシさんの力あってこそですよ。どんな声もすべて耳を傾けたうえでまとめてくださる。おかげで毎週の打ち合わせが楽しくてしかたがなかった。

森 猛をヤンキーキャラにしたのは、髙橋監督のアイディアでしたよね。おっしゃるとおり、物語の筋だけを追うとかなりハイエンドで複雑な設定のSFなのですが、わかりやすくまっすぐな猛のキャラクター性があるからこそ、視聴者も混乱せずに物語を追うことができているんじゃないでしょうか。

髙橋 命を落としてタイムリープを繰り返す、ということはつまり、物語で描かれるのは正真正銘の「殺し合い」なわけで、その暗さを払拭してくれる何かが必要だと思ったんです。安倍晴明には、やっぱりかっこいい存在であってほしいと全員が考えていましたから、腹に抱えているものがある彼と対比させて描きたい。迷いながら成長していく主人公も魅力的ではあるけれど、最初から己の美学が完成されている主人公も、見ていて心地いいものがある。ですから猛はブレのない正義感をもつキャラクターにしようと考えた結果、ヤンキーキャラはありなんじゃないかな、と。

河北 戦いに臨む際、猛が毎回「業平家家訓!」と叫ぶのがすごく好きなんですよね。猛の個性と各話のテーマ性が浮かび上がりますし、何より場面がグッと引き締まる。

髙橋 猛がどういう性格なのか、視聴者に伝えるためにあまり時間をかけないほうがいいとも思ったんですよ。タイムリープを繰り返すたびに、周囲との関係性がゼロにリセットされるから、いちいち自己紹介をしていては、物語がもたついてしまう。自分がどういう人間で、どういう意思を持ち戦っているのか、猛が出会うキャラクターにも視聴者にも瞬時にわかっていただけるよう、家訓を叫ばせることにしました。歌舞伎の見得のような気持ちよさが生まれるだろうし、何より、自分の考えていることや感情をまっすぐ表現できる人は、それだけで観ている人の心をつかむでしょうから。

森 ……というように、めちゃくちゃロジカルに物語を把握して、構成してくださっている監督が、少年マンガのような熱いテンションと躍動感で物語を演出しているのを見ると、若干、混乱しちゃうんですよね。こんなにも、作られる映像には有無を言わさず心をわしづかみにされる迫力があるのに、打ち合わせの時のご本人はいたって冷静だから!(笑)

髙橋 あはは(笑)。そんなふうに思ってくれていたんですね。

森 とくに1話で、一度はやられたと思っていた猛が、家訓を言いながら立ち上がり覚醒する場面……。絵と演出と音楽、すべてが効果的に組み合わさって、みんながいちばん好きな少年マンガの盛り上がりを演出してくれていて。「このアニメ、絶対におもしろいだろ!」って確信させてくれるシーンなので、まだ作品を知らない方には、ぜひ観てほしい。僕も、何度も観てしまうくらい、大好きなシーンです。

【後編:この先の展開の鍵を握る安倍晴明とツキミヤのキャラクター像に迫る!】 は公式サイトで公開中!
後編はコチラ▸https://onmyo-kaiten.com/news/post-447


TVアニメ『陰陽廻天 Re:バース』作品概要

2025年7月2日より
フジテレビ「+Ultra」ほかにて
毎週水曜24:45~放送
フジテレビ 7月2日より毎週水曜24:45~ ※初回放送は24:55~となります
関西テレビ 7月3日より毎週木曜26:15~
東海テレビ 7月5日より毎週土曜25:45~

※放送時間は予告なく変更となる場合がございます

7月3日より
各種配信サービスにて
毎週木曜12:00から順次配信

[見放題配信]
ABEMA / Amazon Prime Video / d アニメストア / DMM TV / FOD / Hulu / J:COM STREAM / milplus / TELASA / Lemino / U-NEXT / バンダイチャンネル / アニメ放題

[最新話期間限定 無料配信]
ABEMA / FOD / TVer / ニコニコ生放送

[レンタル配信]
Amazon Prime Video / J:COM STREAM / milplus / TELASA / ニコニコチャンネル / バンダイチャンネル / Google TV / HAPPY!動画 / Rakuten TV / ビデオマーケット / ムービーフル Plus / music.jp

〇イントロダクション

『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ、『炎炎ノ消防隊』制作のdavid productionが贈る初のオリジナルアニメーション!
時空爆走系ヤンキーによる、異世界バトルアクション始動!!

絶対ェ助け出す!異世界だろうが!何度死のうが!

誰ともつるまず1人孤独に喧嘩に明け暮れるヤンキー高校生・業平 猛 (なりひら たける)は、夢に何度も現れる謎の少女・ツキミヤに想いを募らせる日々を過ごしていた。

そんなある日、タケルは不慮の事故で崖から転落。
意識を取り戻すと目の前に広がっていたのは、テクノロジーが高度に進化を遂げた平安京・《電祇平安京(でんじへいあんきょう)》。そこは、最強の陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)が守護しており、憧れのツキミヤが現実に存在する別世界だった!

夢にまで見た運命的な出会いに舞い上がるタケルだったが、突如発生した黒い霧《闇薫(やみかおる)》の中で《怨人(おに)》と呼ばれる化け物によってツキミヤもろとも命を落としてしまう。

――しかし、次の瞬間、タケルは再び電祇平安京で目を覚ます。

やがて自身がタイムリープしたことに気づいたタケルは、ツキミヤが命を落とす未来に抗うため、安倍晴明から陰陽術を習得し、陰陽師として戦うことを決意する――!

〇スタッフ
原作:作乃藤湖
原案・監督:髙橋秀弥
シリーズ構成:森ハヤシ
キャラクターデザイン:森田和明
プロット原案:佐藤悪糖
世界観設定考証:柴田勝家
コンセプトアート:キツネイロ
音楽 :得田真裕
オープニング・テーマ:「CRY OUT CRY OVER」Who-ya Extended
エンディング・テーマ:「TURN OVER」9Lana
アニメーション制作:david production

〇キャスト
業平 猛:木村太飛
ツキミヤ:内田真礼
安倍晴明:木村良平
アツナガ:石川界人
ユラ:永瀬アンナ
カズラ:井上麻里奈
シノ:吉武千颯


『陰陽廻天 Re:バース』コミック情報

コミカライズ1巻 好評発売中!
原作:作乃藤湖 漫画:松本救助
モーニングKC 講談社
定価/792円(税込)
講談社「モーニング・ツー」にて毎月第1木曜日正午連載
▼『陰陽廻天 Re:バース』を今すぐ読む!
https://comic-days.com/episode/2550912965053100620
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〇WEB
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©作乃藤湖/「陰陽廻天 Re:バース」製作委員会